頤

頤 · 自分をきちんと養う

いちばん大切なのは無理な突進ではなく、「自分をいたわる」ことを日程の中心に戻すこと。

できること 邪魔されない補給の短い時間を残す——散歩、早寝、静かに食事を終える。

生活では、「自分をいたわる」を中心に戻すことを指しやすい——無理な突進より大切。

生活の中で照らし合わせる

宗師の見解

核心の定見

病は言語と飲食の節を失い、硬く突いて己を耗すること。薬は慎言語・節飲食——自分を養うことを日程の中心に戻す。

学理の剖析

下震上艮。雷が山の内で動き、外は止、内は動。口の象が頤。気勢は「養」:一言開くことも一口入れることも根本に及ぶ。大象「山下有雷,頤;君子以慎言語,節飲食」。正を養うことが出力より先。身体とことばに節がなければ、剛い衝刺も折れやすい。

歴史の映照

顔回が簞食瓢飲でも楽しみを改めなかったように——苦行の見せびらかしではなく、口腹と心志に節があり、己を養ったあとに世に応える余力がある気勢。

場面の現象

「邪魔されない補給」を短く残す——散歩、早めの睡眠、静かに食べ切る一食。日程に書き、守る。仕事は硬く突くより養ってから出す。関係は互いの滋養と境界を並び、一方的な補給站にならない。決断は長期の身心を養うかを先に問う。交渉前に情緒と体力を整える。支出は生活と健康を優先し予算を守る。

古人はどう言ったか

貞吉。觀頤,自求口實。

頤は貞にして吉。養う所を観、自ら養う所も観る。言葉と飲食も「養」。慎み節すれば、身体も関係も安定しやすい。

頤貞吉,養正則吉也。觀頤,觀其所養也;自求口實,觀其自養也。天地養萬物,聖人養賢,以及萬民;頤之時義大矣哉!

山下有雷,頤;君子以慎言語,節飲食。

山下に雷。言語を慎み、飲食を節す——口の出入りは、どちらも養いに関わる。

背景の短述

「山雷頤」は下震上艮。頤は山下有雷。言語を慎み飲食を節す。口と養、自己と養人。先秦修身はよく「口」から入る。

六爻の原文