小過
小過 · 小さな歩み、線を越えない
小さなことは慎重すぎていい——大きな動きはいま合わない。
できること 今日は小さな修正だけ。大きな改革の衝動はいったん押さえる。
生活では、慎重に扱うべき小事を指しやすい——大きな動作はかえって合わない。
生活の中で照らし合わせる
- 仕事とキャリア 小事と細部を慎重に。大きな動作はかえって合わない。穏の中で進む。
- 感情と対人 小さな気遣いと詫びが効くことが多い。大きな張揚が感情を直すとは限らない。
- 決断と布石 小さな修正を選び大きな大逆転は避ける。過も不及も傷つく。慎重が大賭けより勝る。
- 心身と成長 細部の習慣から微調整。小過は直せる。大動は傷つきやすい。温和な校正で足りる。
- お金と資源 少額誤差と手数料も見て细节を守る。大額の衝動出入りで増やさない。
- 交渉と対立 争いは事について小さな点で話す。大戦へのエスカレートは両敗になりやすい。
宗師の見解
核心の定見
病は大動作の翻盤、過猶不及。薬は行過乎恭・用過乎倹——小事は謹慎に過ぎてよく、大改革はまず押さえること。
学理の剖析
下艮上震。山上有雷。止而動於小。可小事不可大事、ゆえに小過。気勢は小修正:飛鳥遺之音——過は小さく合宜に。低く飛ぶ方がかえって安。大象「山上有雷,小過;君子以行過乎恭,喪過乎哀,用過乎儉」。小過は恭・哀・倹に過してよい。一度の豪賭と大戦への升級を抑える。穩中求進。細部微調で足りる。
歴史の映照
蘧伯玉が「年五十而知四十九年非」、過を小処に改めたように——小過の気勢:大動は小改に及ばず、恭と倹に少し過ぎる方がしばしばより安。
場面の現象
今日は小修正だけし、大改革はしない。過界の衝動はまず押さえる。事業では小事と細部を小心に処理。関係の小処の体贴と道歉はしばしばより有用。小歩修正を選び大翻盤しない。細部習慣から微調。小額誤差と手续費も盯る。争端は事に即して小点を談り、大戦への升級はしばしば両敗俱傷。
古人はどう言ったか
亨,利貞,可小事,不可大事。飛鳥遺之音,不宜上,宜下,大吉。
小過は亨り、貞に利あり。小事は可、大事は不可。飛鳥が音を遺す。下に宜しく上に宜しくない——動作を小さくする方が安全。
小過,小者過而亨也。過以利貞,與時行也。柔得中,是以小事吉也。剛失位而不中,是以不可大事也。有飛鳥之象焉,有飛鳥遺之音,不宜上宜下,大吉;上逆而下順也。
山上有雷,小過;君子以行過乎恭,喪過乎哀,用過乎儉。
山上に雷。行は恭に過ぎ、喪は哀に過ぎ、用は儉に過ぎ——小過は恭・哀・儉に過ぐる可。
背景の短述
「雷山小過」は下艮上震。小過は山上有雷。可小事不可大事。飛鳥遺之音——過は小さく合宜に。低く飛ぶ方が安心。
六爻の原文
- 初六 飛鳥以凶。
- 六二 過其祖,遇其妣;不及其君,遇其臣;無咎。
- 九三 弗過防之,從或戕之,凶。
- 九四 無咎,弗過遇之。往厲必戒,勿用永貞。
- 六五 密雲不雨,自我西郊,公弋取彼在穴。
- 上六 弗遇過之,飛鳥離之,凶,是謂災眚。