泰
泰 · 流れが通る、やさしく進めてよい
上下がそろいやすい——焦らず、細かい歩幅で進めばいい。
できること 止まっていることを半歩だけ前に進め、関係する人に伝える。
生活では、上下がそろいやすい窓を指しやすい——細かい歩みで進み、急功は避けたい。
生活の中で照らし合わせる
- 仕事とキャリア 上下がそろいやすい窓は、細かい歩みで進むのに向く。急功は避けたい。
- 感情と対人 気が通うときは繋がりを深めてよい。互いのリズムを顧み、一方的な願い込みはしない。
- 決断と布石 順境では中長期の布石を。勢いに乗りつつ、調整の余地も残す。
- 心身と成長 身心が軽いときに良い習慣を築き、順勢を安定した日常へ変える。
- お金と資源 流れが良いときは分批で試し配分しつつ予備を残す。豊年でも将来の底を。
- 交渉と対立 話し合いのコストが低い今、早めに食い違いを話し、雰囲気が悪くなる前に。
宗師の見解
核心の定見
病は通暢のときに急功するか、空転して落地しないこと。薬は財成輔相——上下すでに交わるなら、細歩で資源とリズムを調え、温く推進すること。
学理の剖析
下乾上坤。天は下、地は上。陰陽交わって万物通ず、ゆえに泰。気勢は小往大来:内健外順、上下志同じ。流通が推せる窗をもたらす。大象「天地交泰,後以財成天地之道,輔相天地之宜,以左右民」。通暢は坐して享することではなく、人の資源とリズムを調える助けである。君子の道長の交を扶け、急功の一蹴を抑える——内陽外陰すでに通ず。細歩で告知し、卡住を共に推す。一度に満額を賭けない。
歴史の映照
貞観の君臣が納諫往来し、上下の志通じて政通じたように——泰の気勢:小往大来は互動と輔相に依る。盛世の気象は流通から出るのであり、一方的な硬推ではない。
場面の現象
卡住した一事を一小歩前へ推し、関係者に告知する。上下が揃いやすい窗では、細歩推進が向き、急功は向かない。「誰に知らせる・どのマスまで進める」二項目を列し、今日は検収できる一マスだけ。関係と資源は流通のうちに調え、力は輔相に使い、通暢そのものの誇示には使わない。
古人はどう言ったか
小往大來,吉亨。
泰は小往大来。気が通じ、志が同じ。上下が会話できると、多くのことが自然にほどける。
泰,小往大來,吉亨。則是天地交,而萬物通也;上下交,而其志同也。內陽而外陰,內健而外順,內君子而外小人,君子道長,小人道消也。
天地交泰,後以財成天地之道,輔相天地之宜,以左右民。
天地交泰。財成輔相——通じている時、人の資源とリズムを整える手伝いを。
背景の短述
「地天泰」は下乾上坤。泰は天地交。小往大来。君臣内外が通じれば万物通ず。後世は泰を盛世の気象ともし、通暢は互いの交わりによると戒めする。
六爻の原文
- 初九 拔茅茹,以其彙,征吉。
- 九二 包荒,用馮河,不遐遺,朋亡,得尚於中行。
- 九三 無平不陂,無往不復,艱貞無咎。勿恤其孚,於食有福。
- 六四 翩翩,不富,以其鄰,不戒以孚。
- 六五 帝乙歸妹,以祉元吉。
- 上六 城復於隍,勿用師。自邑告命,貞吝。