師

師 · 心がそろって、はじめて力になる

物事を成し遂げるのは、一時の衝動より、整えと規律のほうが多い。

できること 信頼できる仲間か手順を一つ見つけ、今日は分担を一件だけ合わせる。

生活では、組織とリズムで成り立つ場面を指しやすい——一時の衝動より、規律のほうが最後まで運ぶ。

生活の中で照らし合わせる

宗師の見解

核心の定見

病は一時の衝動で、律もなく帥もないこと。薬は容民畜衆——まず信頼できる人と分業を立て、正で衆を帯び、紀律を逞しさより先にすること。

学理の剖析

下坎上坤。険が地中に蔵され、衆は内、順は外、ゆえに師。気勢は「以衆正」:険を行くには剛中の応が要る。組織とリズムは単点の衝刺より完走しやすい。大象「地中有水,師;君子以容民畜衆」。容と畜はまず人を留め、養うこと。隊伍が揃ってから進退を語る。丈人の正を扶け、烏合の勇を抑える——主帥正しく、分業明らかで、険を行きつつ順であれば、無咎たりうる。

歴史の映照

周亜夫の細柳営で軍令が山のごとく、文帝も轡を按じて徐行したように——師の気勢:主帥正しく、紀律明らかにしてこそ、衆をもって険を行ける。一時の血気では代えられない。

場面の現象

信頼できるパートナーか流れを一人/一つ見つけ、今日は一件の分業だけ揃える。組織とリズムで成す場では、紀律が一時の衝動より完走しやすい。「誰が責任・どこまで・いつ報告」を検証できる短い一段に書く。人手が揃う前は容人畜衆——留め、養い、それから拡線を語る。

古人はどう言ったか

貞,丈人,吉無咎。

師は衆心を一つに。正しければ事は成る。率いるのは声の大きさより、規律と方向の一致。

師,眾也,貞正也,能以眾正,可以王矣。剛中而應,行險而順,以此毒天下,而民從之,吉又何咎矣。

地中有水,師;君子以容民畜眾。

地中に水。民を容れ衆を畜う——人を残し養って、はじめて隊伍ができる。

背景の短述

「地水師」は下坎上坤。師は地中有水。衆は内、律は外。古代の兵論はまず規律と主帥の正。斉心が逞勇に先立つ。

六爻の原文