謙

謙 · 見栄より、ありのまま

自分を下げすぎも、上げすぎもいらない——事実どおりに言い、事実どおりにやるのがいちばん安定する。

できること 今日は進捗を事実で伝える。脚色なし、自虐なし。

生活では、ありのままの表現を指しやすい——自分を下げすぎず、姿勢を上げすぎもしない。

生活の中で照らし合わせる

宗師の見解

核心の定見

病は盈満して自ら高ぶるか、偽りの自貶。薬は裒多益寡・称物平施——如実に言い、如実に行う。高くして能く下がり、謙にして終あり。

学理の剖析

下艮上坤。山が地中にあり、高くして能く下がる、ゆえに謙。気勢は虧盈益謙:天道も地道も、能く下がる処へ流れる。大象「地中有山,謙;君子以裒多益寡,稱物平施」。過多を不足へ移し、まず公平に称しうることを求める。卑くして逾えがたき実を扶け、装高や装低を抑える——謙尊而光は、己を貶めることではなく、如実に告げ、余りを譲ること。君子有終は、久しきに堪えるところにある。

歴史の映照

周公の吐握・一沐三捉髮のように——謙の気勢:位尊くして能く下がり、裒多益寡、ゆえに終ありうる。姿態で声名を換えるのではない。

場面の現象

今日は事実で進捗を告げる。芝居を足さず、自貶しない。如実に表すとき、己を貶める必要も、姿態を上げる必要もない。「完了/未完了/何が要る」を三行の事実に書く。余りある時間や功労は、一部を不足へ移し、称物平施して、関係も事務も立て直す。

古人はどう言ったか

亨,君子有終。

謙は通る。下がり、収められる。謙は卑屈ではなく、自分と人が長く歩ける余白を残すこと。

謙,亨,天道下濟而光明,地道卑而上行。天道虧盈而益謙,地道變盈而流謙,鬼神害盈而福謙,人道惡盈而好謙。謙尊而光,卑而不可逾,君子之終也。

地中有山,謙;君子以裒多益寡,稱物平施。

地中に山。多を裒り寡を益し、物を稱り平施——余りを不足へ移し、まず公平に。

背景の短述

「地山謙」は下艮上坤。謙は山が地中。高うして下れる。天道虧盈益謙は先秦の修身論に多く、周人は謙を重んじた——久しく終えられるから。

六爻の原文