艮

艮 · 止まれることが、力

止まれ、線を守れ、それが乱突を防ぐ。

できること 今日は停止点を一つ(時間か範囲)決め、そこに来たら止まる。

生活では、止まりと境界を指しやすい——止を知るから、むやみにぶつからない。

生活の中で照らし合わせる

宗師の見解

核心の定見

病は止めるべきなのに止めず、念頭が外馳して乱撞すること。薬は思不出其位——停止点を設け、当止に止め、心を外馳させないこと。

学理の剖析

上下皆艮。兼山相対。時止則止、ゆえに艮。気勢は止定:停と守界をわきまえてこそ乱撞しない。大象「兼山,艮;君子以思不出其位」。本位に止め、念頭を乱跑させない。暫く不動でよいのに硬進するのを抑える。不獲其身・行其庭——当止に止め、親密にも静と空間が要る。

歴史の映照

顔回が陋巷に居て其の楽を改めず、当止に止まったように——艮の気勢:外境は動きえても心位は動かない。守界と静定は、しばしば乱闖より力がある。

場面の現象

今日は停止点を一つ設ける(時間か範囲)。到点すれば停。事業では当止則止、乱撞消耗しない。親密にも静と空間が要る。暫く行動しないことも一種の決定。静坐・睡眠・境界練習で身心に山を頼らせる。無効な進出を止め倉位紀律を守る。逾えがたい処を明確に言い、争を界で止める。

古人はどう言ったか

艮其背,不獲其身,行其庭,不見其人,無咎。

艮其背、其身を獲ず。其庭を行き其の人を見ず、咎なし。止まるべき所に止まり、心が外へ馳せなければ、咎はなくなる。

艮,止也。時止則止,時行則行,動靜不失其時,其道光明。艮其止,止其所也。上下敵應,不相與也。是以不獲其身,行其庭不見其人,無咎也。

兼山,艮;君子以思不出其位。

兼山。思い其の位を出でず——本位に止まり、念が走り回らしない。

背景の短述

「艮為山」は純艮卦で、上下ともに艮。艮は兼山。時止則止。不獲其身、行其庭——止まるべきに止まり、心が外馳しない。

六爻の原文