遯

遯 · 一歩退き、逃げ道を残す

身を引くことが知恵のときもある——負けではなく、力を残すこと。

できること 今日は消耗する場から半歩離れる:断り、ミュート、または延期。

生活では、身を引くべき時を指しやすい——敗北ではなく、力を守ること。

生活の中で照らし合わせる

宗師の見解

核心の定見

病は消耗場でなお硬撑し、悪言で決裂すること。薬は遠小人・不悪而厳——身を半歩引き後路を残す。退は存身であり、降参ではない。

学理の剖析

下艮上乾。天下に山あり。剛当位して応ず。浸而長すれば宜く遯す、ゆえに遯。気勢は退而存身:時に隠すべければ隠し、小利貞。大象「天下有山,遯;君子以遠小人,不惡而嚴」。退くときは荘重を保ち、悪言は要らない。亨・小利貞の知機を扶け、恋戦と悪語を抑える——抽身は智慧。力を保ち、後路を残し、厳にして悪ならず、この局に合う。

歴史の映照

張良が功成りて赤松子に従わんとしたように——遯の気勢:退くべき時に退き、耗を遠ざけ悪言せず、存身して後路を残す。力尽きるまで硬撑しない。

場面の現象

今日は消耗場から半歩抽離する:拒約、静音、または延後。事業では退くべきとき退き、力を保ってから布局。関係の境界は厳でよく、語気は悪でなくてよい。決断が「小利貞」のときはまず約束を縮小する。成長は「否」と言っても内耗しない練習。財務は高耗の場と人情勒索を減らす。衝突は不悪而厳。離場は悪語決裂より後路を残す。

古人はどう言ったか

亨,小利貞。

遯は亨り、小利貞。退は力を残すため。小事は可、大事は無理に支えない。

遯亨,遯而亨也。剛當位而應,與時行也。小利貞,浸而長也。遯之時義大矣哉!

天下有山,遯;君子以遠小人,不惡而嚴。

天下に山。小人を遠ざけ、悪まずして厳——退く時は莊重を保ち、惡言は不要。

背景の短述

「天山遯」は下艮上乾。遯は天下有山。退而存身。小利貞——退は策略で怯ではない。時に隠るべきなら隠る。

六爻の原文