大壯

大壯 · 力があるほど、ほどよく

力があるときほど越えやすい——力にも礼が要る。

できること 進める前に、人やルールを傷つけていないか聞く。あれば力を弱める。

生活では、力が足りていて越えやすい境界を指しやすい——力があっても礼と分寸を。

生活の中で照らし合わせる

宗師の見解

核心の定見

病は力が大きく過界し、壮にして礼を失うこと。薬は非礼勿履——力氣が充足しているときほど度が要る。有力でも礼が要る。

学理の剖析

下乾上震。剛以て動く。雷在天上、ゆえに大壮。気勢は剛壮盛長:いちばん過界しやすく、いちばん節が要る。大象「雷在天上,大壯;君子以非禮勿履」。壮なるほど礼を守り、まず越界を踏まない。利貞の壮而正を扶け、触藩硬撞を抑える——壮にして礼を失えば困りやすい。推進前に人や規則を傷つけていないかを問い、あれば力道を軽くする。

歴史の映照

廉頗が過を知り負荊し、礼をもって壮を補ったように——大壮の節の気勢:力氣がいかに大きくても、礼を履とし、過界すれば改める。持続硬撞ではない。

場面の現象

一事を推進する前に、人や規則を傷つけていないかを問う。あれば力道を軽くする。事業では有力でも礼と程序が要る。関係では強勢表現の前にまず尊重を一通す。決断の利は貞にあり、用力過猛にはない。成長は力道のつまみを練習する。財務レバレッジが高いときはまず力を下げ規則を守る。衝突は力で人を圧せず、力道を軽くする方がしばしば推進できる。

古人はどう言ったか

利貞

大壮は貞に利あり。剛壮の時ほど正が要る。壮で礼を失えば、藩に当たりやすい。

大壯,大者壯也。剛以動,故壯。大壯利貞;大者正也。正大而天地之情可見矣!

雷在天上,大壯;君子以非禮勿履。

雷が天上に。礼に非ざれば履まず——壮なるほど礼を守り、越界しない。

背景の短述

「雷天大壯」は下乾上震。大壮は雷在天上。剛壮は礼を守る。壮而失礼則觸藩。伝統は壮者ほど節せよと勧める。

六爻の原文